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登進研公式サイトトップ > 不登校Q&A > 質問8 内申のない子どもに開かれた進路とは

不登校Q&A

【質問8】 内申のない子どもに開かれた進路とは

中学3年生の男子です。中2の7月から不登校を続けています。息子のように内申がないような子どもの場合、どのような進路が考えられるでしょうか。可能な選択肢をすべて教えてください。

【回答】田中雄一

「中学卒業後の不登校の子どもたちのための進路情報」をご覧いただきながら、ご質問にお答えしていきたいと思います。

まず、資料を見ていただくと、資料の左側が「出席が前提となっている学校等」、右側が「出席を前提としていない学校等」と大きく2つに分かれています。そして、このお子さんの場合、中学2年から不登校になっていることを考えると、やはり「安心して通える」「プレッシャーも少ない」という点からみて、右側の「出席を前提としていない学校等」のなかから選択していったほうがベターかなと思います。

ただ、今は公立高校でも、入学後はもちろん出席が前提となりますが、不登校のお子さんの場合、「志望申告書」とか「自己申告書」といったものを提出して、内申書の代わりにすることもできるようになってきていますので、昔と違って内申点が合否に大きく影響するということは少なくなってきていると思います。

また、資料の左側の「②定時制高校」の一番下に都立の「チャレンジスクール」がありますが、これは不登校や高校を中退した子どもたちなどを対象として開校された新しいタイプの学校で、開設当初はマスコミ等にもかなり取り上げられたので、ご存じの方も多いと思います。チャレンジスクールは昼間定時制という形態をとっており、本来なら4年間で卒業するところを、カリキュラムの組み方によって3年で卒業できるようになっています。そのため、実際には3年間で卒業できる生徒は4割くらいと聞いています。やはり出席が前提になりますので、けっこう厳しい面もあるのではないでしょうか。

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