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2016年1月24日(日)■登進研バックアップセミナー96
不登校―転機は突然訪れるのか?
一歩を踏み出すきっかけの背後に何があったのかを事例で検証
転機やきっかけについて考えるとき、「啐啄同機」(そったくどうき)という言葉をよく思い出します。「啐」とはひな鳥が卵の内側から殻をつつく音、「啄」 とは親鳥が卵の外側から殻を叩くことをいいます。つまり、ひな鳥が卵から孵ろうとするとき、殻を内側からくちばしでつついて破ろうとし、また親鳥も外側から殻を叩いて生まれるのを助けようとする。そのタイミングがぴったり一致したとき、ひなは生を受けて外の世界に出ることができる、という禅宗の言葉です。ひなが殻を破ろうとするのが、また親が殻を外から叩くのが早すぎても遅すぎてもうまくいかない。その絶妙なタイミングを啐啄同機というわけです。
* * *
さて、不登校になった子どもたちは、それぞれどんなきっかけや転機を得て、外の世界に一歩を踏み出したのでしょうか。ある中学生の男の子は、不登校中、毎日のようにひとりで釣りに出かけていました。そんな日々が1年以上続いたある日、その子は突然「明日から学校に行く」とお母さんに告げ、その言葉どおり翌日から登校しはじめました。担任の言葉の暴力によって学校に行けなくなった中学生の女の子は、一日中リビングのソファに寝そべってテレビ三昧の日々を送っていました。ところがある日、そんな彼女が学校の上履きを洗っていたのです。お母さんは、「使いもしないものを洗ってどうするんだろう」と不思議に思ったそうですが、それから間もなく彼女は動きはじめました。
一見、なんのきっかけも転機もないようにみえるこれらのケースから、私たちは何を学ぶべきなのでしょうか。子どもたちが不登校という殻を破って外の世界に出て行くとき、そこにたったひとつの決定的なきっかけ(出来事)があることはめったにありません。たとえ「これが転機になった」という、わかりやすい出来事があったとしても、じつはそこに至るまでのさまざまな背景があり、お母さんお父さんの日々のはたらきかけがあります。では、転機の背後に何があったのか、親のはたらきかけがどう作用したのか。今回はそこに焦点を当ててみたいと思います。
* * *
第1部では、今村泰洋さん(元東京都教育相談センター主任教育相談員)、齊藤真沙美さん(臨床心理士)、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部講師)、荒井裕司(登進研代表)の4人の経験豊かな専門家を講師に迎え、これまでかかわってきた不登校の子どもたちの事例を取り上げ、それぞれの子どもが迎えた転機(ターニングポイント)についてお話しいただきます。
親にとって比較的わかりやすい転機はもちろん、先にあげた2人のようになぜ動き出したのかわからないような事例も含めて具体的にご紹介するなかで、外の世界への一歩を踏み出す力は、どこから、どのようにして生まれてくるのか、転機やきっかけの背後にはどんなキーパーソンが存在し、どんな人とのかかわりや出来事があったのかを探っていきます。子どもが一歩を踏み出す日まで、親はどんなスタンスで見守っていけばいいのか、どんな手助けができるのか、そのヒントがきっとつかめると思います。
第2部は、父親のための不登校理解講座part8「母親の願い、父親の誤解」を行います。講師の小澤美代子さん(さくら教育研究所所長)、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部講師)には、カウンセラーとして相談の現場で日頃から感じている夫婦間の課題にふれながら、アンケートでお寄せいただいた父親のかかわり方に関するご質問に回答していただきます。そのなかで、わが子の不登校によって浮かび上がる父親としての役割、母親は父親にどんなことを求めているのか、また父親は母親のリクエストにどう応えていくことが望ましいのかを考えます。子どものためにお父さんとお母さんが力を合わせることで、家族のなかにきっと変化が生まれるはずです。ぜひ、ご夫婦そろってご参加ください。
第2部の最後には、参加者のみなさまが当日のセミナーの感想や日頃の思いなどを語り合う「シェア」の時間も設けます。
第3部の個別相談では、不登校に関する心と進路の問題にカウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は事前にお申込みいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきますので、ご了承ください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
●開催日時
2016年1月24日(日)13:00〜17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】不登校―転機は突然訪れるのか?
講 師 | 今村 泰洋(元東京都教育相談センター主任教育相談員) 齊藤真沙美(臨床心理士) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部講師) 荒井 裕司(登進研代表) |
【第2部】父親のための不登校理解講座part8「母親の願い、父親の誤解」
講 師 | 小澤美代子(さくら教育研究所所長) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部講師) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)
2015年11月14日(土)■登進研バックアップセミナー95
不登校―動き出せない心のなかに動く兆しをどう見つけるか
カウンセリングの是非、夫婦問題と不登校、きょうだいへの影響、発達障害……
いまもっとも気になる課題への提言
街行く人々の服装は半袖から長袖に変わり、空の色や風の気配も気づけばすっかり秋もよう……。季節の移り変わりの早さに、暑い暑いとこぼしていた夏がちょっと懐かしい気分です。
さて、当セミナーでは、毎回、参加者のみなさまから70〜80通ものアンケートをいただいています。悩んでいること、心配なことなどがびっしり書き込まれたアンケート用紙も少なくありません。
お一人おひとりの書き込みを丹念に読み込むなかで、みなさまが、いまどんな問題を抱え、どんな壁にぶつかり、どんな決断を迫られているかがリアルに浮かび上がってきます。そこから伝わってくるのは、たとえば、動き出す気配のないわが子に焦りや不安、いらだちを覚えながらも、それを見せないよう気丈にふるまい、今後わが子をどう支えていくべきか思案しているお母さんお父さんの大変さです。
* * *
当セミナーが長年めざしてきたのは、なによりもまず「参加者の声に応えること」でした。今回のセミナーでは、この方向性をあらためて肝に銘じ、これまでアンケートや講演後の質問紙等にお書きいただいたみなさまの"生の声"をすくいあげ、その声にしっかりとお応えすることを第一に考えました。そして、多くのお母さんお父さんに共通する"声"として、以下の6つのテーマにしぼりこみました。
① なぜ、不登校になると口をきかなくなるの?
② カウンセリングに行かせたほうがいいの?
③ 両親の仲が悪かったり、父と母で対応が違うと、子どもに悪影響を与えるの?
④ 「お兄ちゃんは休んでいるのに、なぜ私だけ学校に行かなきゃいけないの?」と聞かれたとき、どう答えたらいいの?
⑤ 発達障害をもつ子で、教室にいること自体が拷問のように感じられる場合は、無理に学校に行かせるより、休ませたほうがいいの?
⑥ 動けない子の心のなかで、ひそかに動き出しているものに気づくにはどうしたらいいの?
第1部は「不登校―動き出せない心のなかに動く兆しをどう見つけるか」と題して、上にあげた6つのテーマを取り上げ、子どもの心の理解の仕方と的確な対応について、じっくりと掘り下げた解説&アドバイスをしていただきます。最後のテーマ⑥では、一見、動き出す気配のない子どもの心のなかに、どう動き出す兆しを見つけ、進級・進学・学期の変わり目など"節目"の時期に向けて準備を整えるかについて、具体的な事例を通してお話しいただきます。
講師は、霜村麦さん(臨床心理士)、齊藤真沙美さん(臨床心理士)のお2人です。
第2部「進路選択のとまどいを解消する1問2答」では、前回のアンケートや質問紙を中心に、これまでの参加者のみなさまからのご質問のなかから進路問題に焦点をあて、1つの質問に対して2人の回答者が異なった視点からお答えします。「進路選択のプロ」と「心理のプロ」のお2人からのアドバイスが同時に聞ける貴重なチャンスです。ぜひお聞きのがしなく。
この時期ご要望の多い進路選択や進路変更の問題だけでなく、最近、不登校の子どもたちの居場所や進路先としてお問い合わせが増えているフリースクールや通信制高校に関する情報も取り上げます。
回答者は、第1部の霜村麦さん、齊藤真沙美さんに加え、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部講師)、田中雄一(登進研副代表)の4人に務めていただきます。
第2部終了後には、「毎回この時間を設けてほしい」と大好評のコーナー、参加者のみなさまがセミナーの感想や日頃の思いなどを語り合う「シェア」の時間も設けます。
第3部の個別相談では、不登校に関する心と進路の問題にカウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は事前にお申込みいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきますので、ご了承ください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
●開催日時
2015年11月14日(土)13:00〜17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】不登校―動き出せない心のなかに動く兆しをどう見つけるか
講 師 | 霜村 麦 (臨床心理士) 齊藤真沙美(臨床心理士) |
【第2部】進路選択のとまどいを解消する1問2答
回答者 | 霜村 麦 (臨床心理士) 齊藤真沙美(臨床心理士) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部講師) 田中 雄一(登進研副代表) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)
2015年9月6日(日)■登進研バックアップセミナー94
不登校―登校刺激は誰のためなのか?
登校刺激研究の第一人者が語る「子どもにとって本当に意味のある背中の押し方」とは
今回のテーマは「登校刺激」――登校刺激といえば決まって思い出す男の子がいます。
小4から中学受験のために塾通い。ストレスからチック症状が出ても頑張りつづけ、見事第1志望に合格したものの、中1の2学期から燃え尽きたように学校に行けなくなりました。「親と顔を合わせれば学校の話になるのはわかっているから」部屋にバリケードを築いて閉じこもり、生活は完全に昼夜逆転。包丁を部屋に持ち込んだこともありました。「親は学校に行かせることしか考えてないし、自分の考えもまとまっていなかったので、親には何も話すことはなかった。でも、何かを伝えたかった」。
お母さんも悩み苦しみました。彼が口にした言葉をすべてメモして、必死に理解しようとする。子どもべったりがいけないのかとパートに出る。彼に毎日手紙を書く……。そんな日々のなかで、「中3の頃には学校に行かなくても元気でいればいいんだと思えるようになった」といいます。彼も「親がそういう感じになると、親への敵意みたいなものが消えて、家の外にも出られるようになった」。
その後、彼はお母さんが探してきた不登校生を積極的に受け入れる高校に一緒に見学に行き、入学。「お母さんのすすめる学校って嫌じゃなかったの?」という質問に、こう答えています。
「自分はあまり自主性がないほうなので、見守られているだけでは動き出せない。この機を逃したら、いつやり直せるかわからないという不安が強かった。それでもう一度、親を信じてみようと思った」
そんな彼もいまや社会人。「あのとき親を信じて正解だった」と笑顔で語る彼とお母さんとのエピソードには、「登校刺激」についてのヒントがたくさん含まれているような気がします。
* * *
第1部は「不登校―登校刺激は誰のためなのか?」をテーマに、登校刺激研究の第一人者、小澤美代子さん(さくら教育研究所所長)を講師に迎え、登校刺激は誰のために、そして、なんのために行うのかについて、みなさまと一緒に考えてみたいと思います。聞き手は、霜村麦さん(臨床心理士)に務めていただきます。
誰のためって、そんなの子どものために決まってるでしょ!と思うかもしれませんが、あらためて考えてみると、「みんな学校に行っているのに、なぜうちの子だけ……」「このままでは勉強についていけなくなる」「将来どうなるのだろう」という不安や焦りから、つい不用意な登校刺激(というよりお説教)をしてしまったお母さんお父さんは少なくないでしょう。反対に、登校刺激らしきことはすべて封印し、はれものに触るように接している親御さんも多いのではないでしょうか。登校刺激は、親御さんにとって迷いの尽きない、永遠のテーマともいうべき問題です。
「登校刺激=悪いこと」という時代は去り、いまや「適切な登校刺激」は必要という考え方が主流になっています。しかし、「適切な登校刺激」とは何かを具体的に教えてもらえる機会はなかなかありません。第1部では、適切な登校刺激のあり方はもちろん、子どもにとって真に意味のある登校刺激とは何か、何を目的として登校刺激を行うのか、登校刺激以前の問題(子どもと会話ができないなど)も含め、これまでの登校刺激論議から一歩踏み込んだ展開になるはずです。ご期待ください。
第2部は、会場のみなさまからのご質問に5人の回答者がその場で答える90分間の超ロングQ&Aコーナー、不登校なんでも質問箱part3「ゲーム・ネット依存から進路選択まで」です。「きょうだいの問題(きょうだいで不登校、きょうだいの支援など)」「父親の協力が得られない」「ゲーム・ネット依存」「発達障害の進路」「高校選び」「カウンセリングをめぐる悩み」「中高一貫校からの進路変更」「フリースクールや通信制の情報」などなど、不登校に関する質問ならなんでもOKです。回答者は、豊富な相談経験をもつプロ中のプロばかり。この貴重な機会に、日頃から悩んでいること、困っていること、疑問に思っていることをぜひ質問してみてください。
回答者は、齊藤真沙美さん(臨床心理士)、霜村麦さん(臨床心理士)、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部講師)、荒井裕司(登進研代表)の4人。さらに、第1部の講師、小澤美代子さんにも加わっていただき、第1部の講演内容に関する質問に回答していただきます。
●開催日時
2015年9月6日(日)13:00〜17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】講演「不登校―登校刺激は誰のためなのか?」
講 師 | 小澤美代子(さくら教育研究所所長) |
聞き手 | 霜村 麦 (臨床心理士) |
【第2部】不登校なんでも質問箱 part3「ゲーム・ネット依存から進路選択まで」
〜参加者からの質問に5人の回答者が90分間答えまくります!〜
回答者 | 齊藤真沙美(臨床心理士) 霜村 麦 (臨床心理士) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部講師) 荒井 裕司(登進研代表) 小澤美代子(さくら教育研究所所長) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)
2015年6月13日(土)■登進研バックアップセミナー93
不登校―人とかかわることで何が変わるのか
人間関係への自信や意欲を取り戻すために、家族だからできること
昨年、文部科学省が発表した不登校の追跡調査(かつて不登校だった若者たちの5年後を追いかけた調査)の結果は、不登校の子どもにとって「人間関係」がいかに重要な意味をもっているかをあらためて考えさせられるものでした(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm)。
たとえば、「学校を休みはじめたきっかけ」(複数回答)では、「友人との関係(いじめを含む)」が過半数を占めるだけでなく、「先生との関係」「部活の人間関係」など、きっかけトップ5のうち3つが「人間関係」にかかわるものでした。不登校だった頃、「あればいいのにと思った支援や手助け」(複数回答)でも、「心の悩みについての相談」と並んで、「自分の気持ちをはっきり表現したり、人とうまくつきあうための指導」という回答が3人に1人の割合にのぼり、4人に1人が「友人と知り合えたり、仲間と過ごせたりする居場所」と答えています。ここから見えてくるのは、人づきあいが苦手なことに悩み苦しみながらも、人とのつながりを求めている子どもたちの姿です。
* * *
当セミナーへのご相談で、「家では元気に過ごしているが、家族以外の人と会おうとしない。このままでは社会性が育たず、今後、学校や社会に出ていくことも難しいのではないかと心配」というお話をよく聞きます。親として、「わが子の成長のためには、家族という狭い人間関係だけではいけない。もっとたくさんの人、とくに同世代とかかわることが大切なのに、うちの子は……」と悩んでおられるのでしょう。
しかし、人間関係で傷ついた子どもたちが、再び人とかかわろうと動き出すには大きなエネルギーを必要とします。そこまでして、なぜ人とかかわらなければいけないのでしょうか。また最近は、人間関係といっても直接対面するだけでなく、ラインやゲーム、ツイッターなどインターネットを通じて人や社会とつながる機会も増えてきました。ひきこもっている子や直接人と会おうとしない子が、それでもネット上で人とつながろうとするのはなぜなのでしょうか。
* * *
第1部は、「不登校―人とかかわることで何が変わるのか」をテーマに、不登校の子どもにとって人とかかわることはどんな意味があるのか、人とかかわることで何が変わるのか、それが失いかけた自信や意欲の回復とどうつながっていくのか、そして、なぜ人は人とかかわることが必要なのかを、子どもの心の回復のプロセスをたどりながら考えてみたいと思います。
講師は、長年八王子市教育センターの教育相談室長として不登校の子どもたちとご両親に寄り添ってきた海野千細さん(八王子市教育委員会学校教育部教育支援課相談担当主任)、聞き手は、不登校や発達障害など学校不適応の問題に詳しい齊藤真沙美さん(臨床心理士)に務めていただきます。
いま、「コミュ力」(コミュニケーション能力)が偏重される社会風潮のなかで、もともと人づきあいが苦手な子どもたちが人間関係で傷つき、学校に行けなくなり、ますます人とかかわることが怖くなってしまう。そうした悪循環から脱け出し、外の世界への一歩を踏み出す過程を支えてあげられるのは、その子にとってもっとも身近で信頼のおける家族の存在です。子どもたちが人とかかわり、社会とつながっていくために、親にできることは何かについても具体的にお話しいただきます。ご期待ください。
第2部の不登校なんでも相談室part5「転校問題からきょうだいへの影響まで」では、前回のセミナーのアンケート等で参加者のみなさまから寄せられた質問に3人の講師が回答します。「中学校に行く必要がないと言い張る子」「中高一貫校からの転校の悩み」「葛藤の強い不登校」「いまの高校が合わない」「再登校後また不登校になったとき」「発達障害の子の進路選択」「きょうだいへの影響」など、この時期に判断を迫られる問題や、多くの親御さんが直面しがちな問題を取り上げます。
回答者は、霜村麦さん(臨床心理士)、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部講師)、荒井裕司(登進研代表)の3人。さらに、第1部の講師、海野千細さんにも加わっていただき、第1部の講演内容に関するご質問に限定して回答していただきます。
第2部の終了後には、「毎回この時間を設けてほしい」と大好評のコーナー、参加者のみなさまがセミナーの感想や日頃の思いなどを語り合う「シェア」の時間も設けます。
第3部の個別相談では、不登校に関する心と進路の問題にカウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は事前にお申込みいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきますので、ご了承ください。
それでは、みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
●開催日時
2015年6月13日(土)13:00〜17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】講演「不登校―人とかかわることで何が変わるのか」
講 師 | 海野 千細(八王子市教育委員会学校教育部教育支援課相談担当主任) |
聞き手 | 齊藤真沙美(臨床心理士) |
【第2部】不登校なんでも相談室part5
回答者 | 霜村 麦 (臨床心理士) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部講師) 荒井 裕司(登進研代表) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)