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2017年9月23日(祝)■登進研バックアップセミナー101
不登校―親が変われば解決するのか
「親が変われば子どもも変わる」ってホント? 家族心理学からみた問題解決への新たなアプローチ
連日、30度超えの真夏日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
「毎日暑いわね〜」「ホント嫌になっちゃう」……この夏、こんな会話を何度交わしたことでしょう。ところが先日、「今日もいいお天気ね〜♪」と挨拶してくれた人がいて、目からウロコが落ちる思いでした。
「暑くて嫌になっちゃう」と泣き言ばかり言って過ごすのと、「天気がよくて気持ちがいいわ」と思って過ごすのと、どちらが幸せか。その幸せな気持ちは自分だけでなく、まわりの人の心まで変えてしまうことがあります。まあ、これだけ猛暑が続くと、さすがに「気持ちいい」とは言えないかもしれませんが、「洗濯物がよく乾くわ〜」とか「暑い日のビールは格別!」とか、小さな幸せ探しをしてみませんか。
* * *
前回のセミナーでは5人の不登校経験者をゲストにお招きし、お話を伺いました。
そのひとり、現在大学生のA子さんは、小学校の運動会の日がつらかったそうです。学校が近いせいで、家にいても子どもたちの歓声が聞こえてくる。みんなと運動会に出たいけど出られない……そんな彼女に、お母さんは「家族旅行に行こう!」と提案します。それからは毎年「運動会の日は旅行の日」になり、つらかったはずのその日は、楽しい思い出として彼女の心に刻まれることになりました。
現在40代のB男さんは、30年前、中1のときに学校に行けなくなりました。まだ不登校への理解が進んでいない時代、悩みに悩んだお母さんから「あなたさえいなければ」と言われたこともあったとか。そんな彼が動き出すのは中3のとき。きっかけは、お母さんの「何かやりたいことあるの?」という言葉でした。「この先どうするの?!」ではなく、「何かやりたいことあるの?」。このひと言に背中を押され、数日考えたすえ、彼は「友だちをつくりたいから高校に行きたい」と進学に向けて動きはじめました。
よく、「親が変われば子どもも変わる」といわれます。でも、それってホント? と思ったことはありませんか。見方を変えれば、「子どもが変わらないのは親のせい」と言われているようで、落ち込んでしまうお母さんお父さんもいらっしゃるかもしれません。ただ、家庭内の小さな変化が状況を大きく変えるケースがあるのも事実です。では、親はどう変わればよいのでしょうか。また、変わらなければいけないのでしょうか。
* * *
第1部の講演は、喜多見学さん(立正大学心理臨床センター助教)を講師に迎え、「親が変われば解決するのか」をテーマにお話をしていただきます。
喜多見さんはブリーフセラピー(短期療法)の専門家として、長年、不登校や発達障害の子どもたちとご家族に寄り添ってきました。ブリーフセラピーとは、原因探し(例:弱い性格だからダメなんだ)や犯人探し(例:親の育て方が悪かった)をするのではなく、なによりも問題解決を第一に考えようとする心理療法です。今回は、その手法のなかから誰でも手軽にできる方法を紹介し、家庭内に小さな変化を起こすことで子どもがどう変わっていくのかについて、事例を交えながらお話ししていただきます。
例外探し(うまくいっている部分を探す)、これまでとは違うことをする(Do Different)、うまくいっていることをさらに続ける(Do More)など、気持ちが明るくなるようなちょっと楽しいその手法を、この機会にぜひ知っていただけたら、と思います。
第2部「不登校なんでも相談室 part6 〜父親の対応から進路問題まで」では、これまでアンケート等で参加者のみなさまから寄せられた疑問・質問に3人の講師が回答します。
「このまま見守っているだけでいいのか」「中高一貫校で不登校になった」「これ以上欠席が続くと留年になると学校から言われた」「父親としてどう対応したらよいかわからない」「発達障害の子への対応」など、この時期に判断を迫られる問題や多くの親御さんが直面しがちな問題を取り上げます。
回答者は、後藤弘美さん(家族・子育て相談室「ゆずり葉」代表、臨床心理士)、第1部に引き続き喜多見学さん、小栗貴弘さん(作新学院大学女子短期大学部准教授)、荒井裕司(登進研代表)の4人です。
第3部の個別相談では、不登校に関する心と進路の問題についてカウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は事前にお申込みいただいた方のうち先着20名様に限らせていただきますので、ご了承ください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
●開催日時
平成29年9月23日(祝)13:00〜17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
東京メトロ副都心線 北参道駅 出口1下車、徒歩3分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】講演「不登校―親が変われば解決するのか」
講 師 | 喜多見 学(立正大学心理臨床センター助教) |
【第2部】不登校なんでも相談室 part6 〜父親の対応から進路問題まで〜
回答者 | 後藤 弘美(家族・子育て相談室「ゆずり葉」代表、臨床心理士) 喜多見 学(立正大学心理臨床センター助教) 小栗 貴弘(作新学院大学女子短期大学部准教授) 荒井 裕司(登進研代表) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)
2017年6月18日(日)■登進研バックアップセミナー100回記念
不登校―必ず“卒業”する日はやってくる
あなたを支えてくれた人は誰ですか? 5人の体験者に聞く、「あの頃」と「いま」
若葉が目にまぶしい季節となりました。葉脈が透けて見えるほど薄くて淡い緑色のやわらかな葉っぱは人にたとえると少年少女のよう。これからぐんぐん伸びていこうとするエネルギーを感じます。
いろいろ苦しいことが重なって学校に行けなくなった子どもたちの心のなかにも、この若葉のようなエネルギーが秘められています。いまはちょっと元気がなくて外からは見えにくいけれど、日々身長が伸び、顔が大人びていくように、心も成長しつづけています。
* * *
5月の連休明けから突然学校に行けなくなった子、4月から再登校を始めたもののまた行けなくなった子、新学期もゴールデンウイークもずっと家にとじこもっていた子……。ひと口に不登校といっても、その状況•状態はさまざまです。まったく動き出す気配のないわが子に焦りやいらだちを感じているお母さんお父さんもたくさんいらっしゃることでしょう。でも、「このままでいい」と思っている子はひとりもいません。一日中ゲームをやっていたり、昼過ぎまで寝ていたり、親からすればただダラダラ過ごしているだけのように見えても、子どもたちは前に向かって一歩一歩、歩きつづけています。私たちはこのことを当セミナーで体験談を話してくれた子どもたちから教わりました。
当セミナーでは、これまでたびたび体験者の話を聴く機会を設けてきました。協力してくれた体験者はのべ50人余。不登校期間はおおむね1〜2年。なかには小2から中3まで8年間にわたる子もいました。子どもたちの歩みは、確かに遅すぎるかもしれません。しかし、着実に前に進んでいます。そう思ってわが子を見つめ直してみると、いままで気づかなかったものが見えてくるはずです。
* * *
第1部の講演は、海野千細さん(八王子市教育委員会学校教育部教育支援課相談担当主任)を講師に迎え、「誰もが前に向かって歩きつづけている」をテーマにお話をしていただきます。
海野さんは以前、講演のなかで「学校を休むことも“回復”の始まり」という、え!?と驚くような視点を教えてくれました。……多くの親御さんは、“回復”というとなんらかの動きが見えてきたときをイメージすると思いますが、じつは「苦しい」「助けて」と言えること、早退や遅刻ができること、さらには学校を休むこと自体が、SOSのサインを出せるようになったという意味で、“回復の始まり”である……と。
家でゴロゴロしている姿を見ていると、とてもじゃないけど、「前に向かっている」とは思えないかもしれません。でも、「なぜ学校に行けないのか」「どこを直したら行けるようになるのか」とマイナス面に目を向けるより、こんなふうに少し視点を変えるだけで、わが子への見方が変わったり、可能性や希望が見えてくるような気がします。そのためのたくさんのヒントを海野さんの講演からつかんでください。
第2部は、「不登校ー必ず“卒業”する日はやってくる」をテーマに、今回100回目を迎えるセミナーを記念し、かつてお話を聞かせてくれた体験者5人に再登場いただきます。社会人として自立し仕事に奮闘中、家族をもち子育て中、大学や専門学校で勉強中など、年齢も立場もさまざまな5人に、「当時のこと」「その後」、そして「現在」についてお聞きします。主な質問は、①不登校中に考えていたこと、②親の対応で印象に残っていること、③不登校だったために、その後、苦労したこと、④立ち直りのきっかけ、⑤支えてくれた人…など。司会は霜村麦さん(臨床心理士)、助言者は齊藤真沙美さん(東京女子体育大学・東京女子体育短期大学講師)と荒井裕司(登進研代表)です。
その後、休憩をはさんで、5人の体験者が会場からの質問にお答えします。質問は紙に書いていただきますので、人前で話すのが苦手な方も大丈夫。この貴重な機会を活かしてどんどん質問してください。
★親子でのご参加やおうちにいるお子さんからの質問も大歓迎♪♪♪ お子さんが一緒に来られなくても、ぜひ、「何か聞いてみたいことない? 代わりに聞いてきてあげるよ」とお話ししてみてください。
第3部の個別相談では、不登校に関する心と進路の問題にカウンセラーと専門相談員が一対一でお応えします。なお、個別相談は事前にお申込みいただいた方のうち先着30名様に限らせていただきますので、あらかじめご了承ください。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
●開催日時
平成29年6月18日(日)13:00~17:00(開場12:30)
●会 場
SYDビル2階ホール 渋谷区千駄ケ谷4-25-2 Tel.03-3405-5672
【交通】JR代々木駅西口・都営大江戸線代々木駅A2下車、徒歩5分
東京メトロ副都心線 北参道駅 出口1下車、徒歩3分
●定員
160名
●参加費
1000円
●プログラム
【第1部】誰もが前に向かって歩きつづけている
講 師 | 海野千細(八王子市教育委員会学校教育部教育支援課相談担当主任) |
【第2部】不登校ー必ず“卒業”する日はやってくる
ゲスト | 不登校を経験した5人の若者 |
司 会 | 霜村 麦 (臨床心理士) |
助言者 | 齊藤真沙美(東京女子体育大学・東京女子体育短期大学講師) 荒井 裕司(登進研) |
【第3部】個別相談(心と進路の相談)