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コロナ禍でお子さんに何か変化がみられましたか?
*2020年9月27日開催のセミナーのアンケートで、「新型コロナウイルスのために、外出自粛、臨時休校、オンライン授業の実施など、いろいろなことがありましたが、この間、お子さんの様子に何か変化はみられましたか?」とお聞きしたところ、たくさんの書き込みをいただきました。感謝の気持ちをこめて、ここに紹介させていただきます。
◇ 快適
- 「学校に行かなくていい」「家にこもっていていい」ということは、本人にとってこの上なく快適だったようです。ずっとこのまま続けばいい、と感染者数が増えるのを期待していたくらいです。登校しなくていいので、オンラインのほうがいいとも言っていた。外出は自販機でジュースを購入するくらい、近所のコンビニも面倒くさがって行かなかったが、自粛期間を過ぎてからは中学の友だちと自転車で遠出したりしていました。
- 登校しないことで、本人は喜んでいたと思う。
◇ みんなと同じ安心感
- みんなも学校を休んでいる安心感があったようで、落ち着いて勉強に取り組むときもありました。
- 3月から休校になり、みんなと同じだという安心感が親子ともにありました。分散登校で行ければいいなと思っていましたが、不登校の原因のひとつである苦手な先生がいるので、できませんでした。9月になり、三者面談で1年5カ月ぶりに登校できました。その後、1回は一人で自転車で相談室登校できました。
- コロナ前の秋から不登校なので、休校中は他の友だちも学校に行っていないのがちょうどいい感じでした。友だちと一緒にオンラインゲームでずっと遊べたので休校前より元気でした。休校明けなら学校に行けるかな?と思ったのですが、やはり無理で今も変わらず家にいます。
◇ 不登校を意識しないで済む
- 休校中は不登校を意識せずに日常生活を送ることができ、心理的なプレッシャーを感じず平穏だったと思います。登校にこだわらない学習が広がるといいと、本人は話していました。
- 自粛生活は、私や子どもには学校のことで悩まなくていい、いい時間でした。ストレスが少なかったので家事などを教えたりしました。
- 子どもが不登校になってから、コロナの自粛期間がいちばん楽しい時間でした。各々が好きなことをして、食事のときには集まって話も盛り上がりました。今後、学校が変わっていけばいいと思います。
◇ もともと外出が苦手
- 外出自粛で、ふだんから外出するのが苦手な息子は、外出しなくていいことに安心したようで、家でのびのびとしていました。
- 人ごみが苦手だったので、自粛のときこそ外に出られていた。今は混んでいるところが多いが、夜や平日に買い物に一緒に行けるときは行く。テイクアウト、ドライブスルーが抵抗なくできる。
◇ オンライン授業に参加
- 登校できなかった娘が、オンライン授業には参加できるようになり、教室での授業の雰囲気を味わえています。
- 休校時、オンライン授業はすべて参加し、課題も提出していました。登校はできなくても、学習意欲はあるのだと感じた。
- オンライン授業で登校しなくてよかったので助かりました。それで単位もかせげたので、子どもにとってはよかったようです。外出自粛も、ふだんから外出することが少ないので、全然影響なさそうです。
- ずっと家にいることは変わらないが、オンライン授業に取り組んでいた。
- 娘はオンライン授業のほうが参加率が高かったです。シャワーを浴びなくていいし、通学しなくていいし、スタートが10時と遅かったこともあり、親が不在でも参加できていたようです。ベッドでも参加していました。
◇ 分散登校に行けた
- 臨時休校中はその前の休みとは違い、オンラインを使って宿題も自主的にやり、休校明けの分散登校も行っていました。通常授業に戻ってからまた行けなくなり、先生から「どうして?」と言われましたが、今日のセミナーで話を聞き、謎が解けた気がしました。
- 臨時休校のときは嬉しそうでした。オンライン授業には不満をもらしていました(わかりづらい、受けても受けなくても同じ)。分散登校中は毎日登校していたので、少人数・短時間授業はよかったのだろうと思います。
◇ 少しずつ動き出した
- 出席できないかと思っていた小学校の卒業式に出られました。練習のない簡略になったおかげです。休校中は他の兄弟も家にいたので、本人も安定していました。学校再開後、教室には通えませんでしたが、チャレンジ教室に通ったり、給食を学校に食べに行くことができはじめています。
- 臨時休校後、行く意欲はあったが1週間で体調をくずし、登校できなくなった。でも、地域の不登校学校に少しずつ通えるようになった(本人が決めた)。
- 「中3から別室登校を始める!」と意欲的でしたが、コロナで出鼻をくじかれ、オンラインも受講できませんでした。これを機に「もう学校に戻らなくてもいい」と言ってあげたら、呪縛から解かれた様子で、7月からフリースクールに行きはじめました。
◇ 家庭学習に苦労して不登校に
- 今まで学校が楽しみで通っていたが、コロナで休校になり、Web課題に追われる日々で、分散登校後に不登校になった。9月の新学期から1日も登校できず日々悪化している。本人は学校に行きたいと言っているが、身体が拒否(頭痛、嘔吐)しているので、どうすべきか。
- 休校で課題がたくさん出て、提出できないことで学校に行けなくなった。生活リズムが乱れたのが直らない。オンラインは自分の発言がみんなに聞かれるので、かなりのプレッシャーがあり、オンラインは難しいと思った。また、動画授業は本人にはつらそう。学校ではみんなと一緒の授業だから、一緒にできる。
- 小3の息子ですが、外出自粛中の学校の課題への取り組みに苦労し、また、外遊びや好きだったボール遊びができなくなったことなどを要因として、不登校になり出しました。コロナへの不安を感じながら過ごしていました。
◇ 学校再開後、不登校に
- 中学まで普通に学校に通い、高1の1学期中もオンライン授業は受講していたが、夏休み明けから不登校に。
- 自粛期間中にすっかりひきこもり、昼夜逆転になってしまいました。分散登校のうちは通えましたが、本格的に授業が再開すると不登校になりました。高1で友だちもおらず、電車通学にも慣れず、つらかったようです。コロナがなければ通えていたのかも…と考えるとつらすぎるので、考えないようにしています。
- コロナ自粛から登校できなくなった。目標を見失い、何もしない時間のなかで昼夜逆転し、すべてペースが狂って今に至っている。たまっていたストレスと自粛によるストレスが一気に吹き出し、親子関係も悪くなっている。
◇ 対人恐怖症、身体症状等
- 外出を怖がり、何事にもやる気が起きなくなった。「生きていたくない」「すべてがどうでもいい」などと言い、倦怠感、動悸、対人恐怖等の症状が発現。イライラや悲しみの感情が強くなり、登校できなくなった。とくに学校に関連する人、物、建物への恐怖心が強く、腹痛、吐き気、冷や汗、めまい等の身体症状が強く出ている。
◇ とくに変化なし
- 2年前から不登校で、ほとんど外出しないので、何も変化はありません。
- 不登校が2年ほど続いていたので、あまり変わったことはなく落ち着いていた。休校直後は学校でも友だちと遊ぶのを控えるよう言っていたため友だちが遊びに来なくなってつまらなそうだったが、コロナだから仕方がないと話していた。
- コロナ以前から、1週間ほど休んだら何事もなかったかのように登校し、またしばらくすると急に行かなくなるということをくりかえしている。休校中は「暇だから早く学校が始まってほしい」と言っていたが、長期化すると学校生活になじめるか心配と言うようになった。学校が始まると、緊張しながら登校していたように思う。
- コロナの問題が深刻化する少し前に不登校になったので、コロナの影響はよく見えませんでした。学校が休校となり、ネット授業が始まっても、授業に参加することはありませんでした。
◇ その他
- 週2で通っていた学校が休校になると「早く学校に行きたい」などと言うようになったが、そのうちだんだん精神状態が不安定になった。
- ふだん不登校なのに、休校が長くなると「そろそろ学校に行きたい」と言っていた。実際は、その後、2〜3日行っただけ……。
- 外出自粛はボディーブローのようにじわじわ効いてきた。自分で自分の首を絞めてしまう感じでした。
- 今村先生(第1部の講師)がおっしゃったように、休み明けは学校に行けました。回復期と思いましたが、再び行けなくなりました。期待や欲が出たと思います。
- 2019年秋から不登校→翌年4〜5月の登校日(7回)は出席→6月から通常授業が始まると再び不登校に。ひさしぶりの登校と宿題でエネルギー切れ?
- スマホの使用時間が長くなりました。
- 「低迷期」の子どもは安心して過ごせたかと思いますが、「回復期」の子どもは、やっと動き出せてきたのに学校に通って生活リズムを整える機会が失われて、とても残念でした。